第2戦 マレーシアGP 1回目予選
3月19日・土曜日(1回目予選) 天候:晴れ 気温:36C
 
Honda プレスリリース
 
マレーシアGP2日目の1回目予選で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンは9番手タイム。また熱のため欠場した佐藤琢磨に代わったアンソニー・デビッドソンは15番手だった。
午前中のフリー走行が始まる直前、チームは佐藤の欠場と、リザーブドライバーのアンソニー・デビッドソンが代役を務めることを発表した。佐藤は昨晩から熱を出し、メディカルセンターで検査および治療を受けていた。症状はさほど重くはないものの、今回の炎暑のレースが非常に体力を消耗することもあり、医師のアドバイスに従って出場を取りやめた。
午前中最初のフリー走行は、佐藤から代わったばかりのデビッドソンが、今回のGPでは初めての走行ということもあり、セットアップに集中しながら周回を重ね、14番手タイム。一方のバトンも午後の予選に向けてセットアップを行い、8番手タイムを出したもののセッション終了間際にマシントラブルが発生。続いて4回目のフリー走行で、デビッドソンは引き続きセットアップを継続し、10番手タイム。しかし、バトンのマシンは修理に手間取り、このセッションはまったく走れず。予選・レースに向けてのセットアップに不安を残すことになってしまった。
午前中は比較的涼しかったセパンも、午後1時の1回目予選開始時には、気温36C、路面温度は51Cと、ほぼ前日と同じ暑さが戻ってきた。デビッドソンは、今回が今季初めての出走のため、予選は1番目の出走となった。大きなミスも無く走り切ったものの、路面の状態が急変した影響で、フリー走行のタイムから1秒以上遅れる1分34秒866のタイム。最終的にはトップから2.2秒遅れの15番手。状況からすれば仕方のないところだ。
10番目に出走したバトンは、最初の区間で、その時点での最速タイムをマーク。その後フリー走行で走りこめなかった影響か、ややペースが落ちたものの、トップから1秒差の1分33秒616で9番手を獲得した。この日のトップタイムは、F・アロンソ(ルノー)。明日の2回目予選のタイムと合算された結果で、決勝グリッドが決定される。
■ジェンソン・バトン
3回目フリー走行 8番手 1分36秒162
4回目フリー走行 出走せず
1回目予選 9番手 1分33秒616
「マシンは良い感じだったけど、今朝は新品のタイヤで走ることができず、予選に向けて本当のフィーリングを掴むことができなかったよ。今朝はエンジンに問題が出てしまい、4回目のフリー走行を走ることができなかった。これを考えるとまずまずのラップだったし、まあまあ満足しているよ。最後のセクターで若干のタイムロスがあったけれど、明日の予選では数台抜けるくらいタイムは接近しているし、明日の朝の最終予選は、もっと良い走りをして、積極的なレースをしたいね」

■アンソニー・デビッドソン
3回目フリー走行 14番手 1分37秒049
4回目フリー走行 10番手 1分33秒580
1回目予選    15番手 1分34秒866
「タフでエキサイティングな1日でした。出場が決まったという連絡が入った時は、すでに帰り支度をしていたんです!こんなに大きなチャレンジは生まれて初めてです。マシンのことはよく知っていますが、去年の金曜日に限られたラップ走っただけで、コース自体はまだまだ勉強中です。予選は、最初の出走ということで、どうしても難しいところがありましたが、コースアウトしないよう、安定した走りで注意深く行きました。全体的に、今日の自分のパフォーマンスには満足していますし、明日の予選では更に良い走りを見せたいと思っています」

■ジェフ・ウィリス B・A・R Hondaテクニカルディレクター
「ジェンソンはエンジンからのオイル漏れで4回目のフリー走行を無駄にしてしまい、アンソニーは2つの短いフリー走行セッションだけでサーキットに慣れざるを得なかっただけでなく、午後の予選では最初の出走という不利な条件だった。それを考えると予選の結果は、ほぼ満足できるものだ。2人ともマシンのセットアップには満足しているし、予選ではもっと良いタイムを出すことができただろう。今年の予選方式の中で、順位を上げることは容易ではないが、我々のマシンとタイヤは、明日のレースではきっと良い性能を発揮するはずだ」

■中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「慌ただしい1日になってしまいました。琢磨選手の欠場については残念ですが、アンソニー選手は突然の出番にも関わらず、午前中のフリー走行では十分に走り込めました。ジェンソン選手はエンジンのオイル漏れのため、2回目のセッションを棒に振ってしまいました。1回目予選では、急変した路面コンディションのお陰で、特に最初に出走したアンソニーはタイムが伸びず、ジェンソンも直前のフリー走行を走れなかったこともあり、完璧な走りができませんでした。明日の2回目予選は良いポジションからレースをスタートできるよう、最善を尽くします」

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P. No Driver Team - Engine Tyres Times Ave/Gaps
1. 5 ALONSO Renault M 1'32"582 215.536 Km/h
2. 16 TRULLI Toyota M 1'32"672 + 0'00"090
3. 6 FISICHELLA Renault M 1'32"765 + 0'00"183
4. 9 RAIKKONEN McLaren Mercedes M 1'32"839 + 0'00"257
5. 17 R.SCHUMACHER Toyota M 1'33"106 + 0'00"524
6. 7 WEBBER Williams BMW M 1'33"204 + 0'00"622
7. 10 MONTOYA McLaren Mercedes M 1'33"333 + 0'00"751
8. 8 HEIDFELD Williams BMW M 1'33"464 + 0'00"882
9. 3 BUTTON BAR Honda M 1'33"616 + 0'01"034
10. 15 KLIEN RedBull Cosworth M 1'33"724 + 0'01"142
11. 14 COULTHARD RedBull Cosworth M 1'33"809 + 0'01"227
12. 1 M.SCHUMACHER Ferrari B 1'34"072 + 0'01"490
13. 12 MASSA Sauber Petronas M 1'34"151 + 0'01"569
14. 2 BARRICHELLO Ferrari B 1'34"162 + 0'01"580
15. 4 DAVIDSON BAR Honda M 1'34"866 + 0'02"284
16. 11 VILLENEUVE Sauber Petronas M 1'34"887 + 0'02"305
17. 19 KARTHIKEYAN Jordan Toyota B 1'37"806 + 0'05"224
18. 18 MONTEIRO Jordan Toyota B 1'37"856 + 0'05"274
19. 20 FRIESACHER Minardi Cosworth B 1'39"268 + 0'06"686
20. 21 ALBERS Minardi Cosworth B 1'40"432 + 0'07"850
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