第3戦 バーレーンGP 決勝レース
4月3日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:42C
 
Honda プレスリリース
 
第3戦バーレーンGP決勝レースで、Lucky Strike B・A・R Hondaの両ドライバーは、一時は上位を走りながら、ともにチェッカーフラッグを受けることができなかった。
 
通常より30分遅い、現地時間午後2時半からのレーススタート。この時点の気温は42C、路面温度は56C。2週間前のマレーシアGPをはるかにしのぐ、猛暑の中でのレースとなった。フォーメーションラップ直前に動けなくなったK・クリエン(レッドブル)を除く19台が一斉にスタート。B・A・R Hondaの2台は1コーナーの渋滞を上手く抜け、1周目からバトン10番手、佐藤11番手にポジションを上げる。そして2周目にはバトンが12番手に後退するものの、佐藤は9番手、翌周には8番手と、早くもポイント圏内に進んだ。
 
10周目。佐藤は依然8番手。背後からP・デラロサ(マクラーレン)、R・バリチェロ(フェラーリ)が迫るが、抜かれる隙を与えない。その後ろにからは11番手のバトンが追い上げる。そして次の周、フェラーリのM・シューマッハがコースオフ。そのままピットインし、リタイアとなっため、佐藤が7番手、バトン10番手にポジションを上げた。
佐藤を追うデラロサの猛追は続き、一時は横に並ばれたものの、辛くもしのぐ。21周目の1コーナーではインに付かれたが、デラロサはアウト側にはらんで、バリチェロとバトンが前に出る。その後佐藤はバリチェロの猛追を受けるが、これをブロックしつつ先行車のピットインで4番手までポジションアップに成功する。25周目、佐藤はバリチェロと同時にピットイン。僅差で先行し、コースに復帰する。しかしこの頃から、ブレーキングのたびに、左フロントホイール付近から真っ黒な煙が吹き出し始める。フロントブレーキに深刻なトラブルが発生しており、結局走行が続けられる状態ではなくなり、27周目に緊急ピットイン。上位ポジションまで駒を進めておきながら、リタイアを喫してしまった。
 
一方バトンも6番手までポジションを上げ、24週目に1回目のピットイン。しかし同じブレーキトラブルはバトンにも懸念され、このためチームはブレーキに負担を与えないよう、ペースを抑えた走行を指示。それでもバトンはバリチェロを射程圏内にとらえ、44周目の1コーナーで抜き去り、再び6番手にポジションを上げた。そして先行車のピットインで4番手まで上がった46周目に2度目のピットイン。しかし、その数周前からクラッチにトラブルが発生しており、ピットアウトの際にエンジンがストールしてしまう。再スタートに手間取り、大幅にタイムロスしてしまったものの、なんとか発進。しかしマシンはピットロードの出口手前で止まってしまい、一時は上位を走りながらも、2台共リタイアに終わった。優勝はルノーのF・アロンソだった。
 
■ジェンソン・バトン 46周目リタイア
「まあまあのスタートだったし、マシンも速く、良いペースで走れていたから、きっと上手く行くと思っていたんだ。2周目でフィジケラを抜こうとした時、彼が前に出てきたおかげで3番手ポジションを落としてしまったよ。20周を過ぎた頃から、ギアシフトの感じが悪くなり、ブレーキも磨耗の兆候が出始めたんだ。そのおかげで、すごく気を使って走らなければならなくなった。最後のピットストップの時、ピットクルーは左フロントブレーキを調べるため、タイヤを外したんだ。でも、そうしなければいけないってことは、もうレースは終わりだって言うようなようなものだけどね。ギアを1速に入れて出ようとしたんだけど、クラッチのトラブルで再スタートできなかった。ピットクルーは頑張ってくれたけれど、ピットレーンの出口で止まってしまったんだ。イモラに向けては2週間のテスト期間があるから、マシンの信頼性を上げるため、ハードに仕事をしなければならない。次は新しいマシンパッケージで、きっと速い車にしてみせる。だから、次のサンマリノが本当の開幕になると思うよ」
 
■佐藤琢磨 27周目リタイア
「リタイア直前までは良いレースだったと思うので、とても残念でなりません。良いスタートを決められましたし、レース序盤、何位かポジションを上げることができました。とても興奮した、楽しいレースでした。このサーキットはブレーキに厳しいサーキットで、磨耗の問題を抱えてしまいました。ピットストップの際、ルーベンスの前でコースに戻れたように、チームは素晴らしい仕事をしてくれただけに、今回の結果にはとても残念です。この先をポジティブに考え、次の2週間のテストで、イモラに向けての開発を頑張ります」
 
■ジェフ・ウィリス B・A・R Hondaテクニカルディレクター
「レースでの良いパフォーマンスを期待していただけに、2台揃ってのリタイアという結果は、明らかにフラストレーションが溜まるものだ。琢磨のリタイアはブレーキ磨耗のトラブル、ジェンソンは最後のピットストップの際のクラッチの問題だったが、リタイアするまでには、トラブルだけでなく良いこともあった。最初のピットストップまで、2人のドライバー共、今日の予選で多くの燃料を搭載した我々の作戦が上手く行ったことを証明してくれたほか、琢磨の最初のピットストップでは、バリチェロを押さえることもできた。ジェンソンはブレーキの問題を抱えながらも、ファーステストラップでは5番手タイムで、7番手までポジションを上げた。琢磨も良いスタートを切り、3ラップ目で13位から8位に、リタイアした時点では6位までポジションを上げるなど、2人のドライバー共、良く走ってくれたと思う。ブレーキとクラッチのトラブルの原因は、至急究明する。次の2週間のテストでは多くの新しい部品をテストし、イモラでの新エンジン投入と合わせ、車体のパフォーマンスの向上に専念する」
 
■ニック・フライ B・A・R Honda CEO
「ジェンソンと琢磨がトップ6圏内で走り、ピットストップではフェラーリを押さえることができたことは励みになることだ。ジェンソンはポイント圏内の良いポジションでレース後半を走っていただけに、2台揃って別々のトラブルでリタイアしたことは、非常に残念でならない。空力のパフォーマンスと信頼性の向上については、ヨーロッパラウンドのキックオフとなるイモラでポイントを獲得できるよう、見直すつもりだ。チームの今季の目標は初優勝であり、残り16戦でそれを達成できるよう、チームのリソース、技能、特性を最大限に活かさなければならない」
 
■中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリング・ディレクター
「チーム全員にとって、とにかくフラストレーションが溜まる1日になってしまいましたが、ドライバーはマシンの持つパフォーマンスを全て引き出し、良くやってくれたと思います。この状況を打破するため、次のレースまでの3週間の間に全力を尽くします」
 
 
P. No Driver Team - Engine Tyres Gaps/Laps Average Stops
1. 5 ALONSO Renault M 1h29'18"531 207.082 Km/h
2. 16 TRULLI Toyota M + 0'13"409 206.565 Km/h
3. 9 RAIKKONEN McLaren Mercedes M + 0'32"063 205.851 Km/h
4. 17 R.SCHUMACHER Toyota M + 0'53"272 205.044 Km/h
5. 10 DE LA ROSA McLaren Mercedes M + 1'04"988 204.601 Km/h
6. 7 WEBBER Williams BMW M + 1'14"701 204.235 Km/h
7. 12 MASSA Sauber Petronas M 1 lap(s)
8. 14 COULTHARD RedBull Cosworth M 1 lap(s)
9. 2 BARRICHELLO Ferrari B 1 lap(s)
10. 18 MONTEIRO Jordan Toyota B 2 lap(s)
11. 11 VILLENEUVE Sauber Petronas M 3 lap(s)
12. 20 FRIESACHER Minardi Cosworth B 3 lap(s)
13. 21 ALBERS Minardi Cosworth B 4 lap(s)
14. 3 BUTTON BAR Honda M 11 lap(s)
15. 4 SATO BAR Honda M 30 lap(s)
16. 8 HEIDFELD Williams BMW M 32 lap(s)
17. 1 M.SCHUMACHER Ferrari B 45 lap(s)
18. 6 FISICHELLA Renault M 53 lap(s)
19. 19 KARTHIKEYAN Jordan Toyota B 53 lap(s)
20. 15 KLIEN RedBull Cosworth M 57 lap(s)