第11戦 イギリスGP 予選
イギリスGP シルバーストーンサーキット
7月10日・土曜日(予選)天候:曇り時々晴れ 気温:20C
〜HONDA プレスリリース〜

■中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「今日はとても興味深い1日でした。チームによって、天候の変化をどう読むかによって、少しづつ違った作戦を立てていましたね。明日は上手く行くと思いますが、このホームグランプリで良いところをお見せしたいと思います」
イギリスGP予選は、今にも雨の降り出しそうな曇り空の下で行なわれ、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが3番手タイム、セカンドローを獲得。佐藤琢磨は4列目、8番グリッドから明日の決勝レースに臨む。

イギリスGP2日目も、午前中の気温は17Cと、夏とは思えない肌寒い陽気が続いた。午前中のフリー走行のトップタイムを出したのは、マクラーレンのK・ライコネン。バトンはコンマ13秒差で2番手につけたが、佐藤は縁石に乗り上げた際にマシンのフロアを破損し、その修理のためアタックできなかったこともあり、16番手タイムに終わった。

午後になると上空に黒雲が張り出し、天気予報では雨の降る可能性も。それでも1回目予選中は時々雲の切れ目から陽射しが差し込むなど、結局ドライ路面で行なわれた。セッション序盤に出て行ったフェラーリの2台が、次々にスピンやコースオフする波乱のスタート。そんな中、3番手で出走したバトンは、見事な走りでトップタイムを獲得する。

ところが後続のマクラーレンやウィリアムズは、次々にアタックラップ中にペースダウンして周回する。2回目予選は1回目予選の順位の逆に出走する。そのため、2回目予選のセッション半ばに雨が降り出すことを見越して、なるべく早い順位での出走を狙った作戦だ。サーキット上空は、黒雲と青空の混在した空模様で、雲の動きによって、今後どう天候が変わるか予測しにくい。チームは20番目に出走した佐藤にも同様の作戦を選び、アタックラップ後半からスローダウンして、フェラーリの2台の間に割って入る13番手。チームは天候変化によるリスクの分散の道を選んで、2回目予選は佐藤が前半8番目、バトンはセッション最後の20番目に出走となった。

午後2時からの2回目予選、遠くに黒雲は見えるものの、すぐに雨が降り出しそうな気配はない。佐藤は8番目の出走。すぐ前に出て行って暫定ポールポジションを獲得したM・シューマッハのほぼ1秒落ちながら、JP・モントーヤ(ウィリアムズ)に次ぐ暫定3番手につけた。11番目に出走のミナルディが出て行った午後2時25分頃から、最終コーナーから1コーナーにかけての上空が、黒雲に覆われ出し、何時雨が降り出してもおかしくない天候となった。しかし、最終走者のバトンは、雨に見舞われることなくドライ路面でアタックを開始。最初の区間はベストタイムを叩き出し、ポールポジション奪取に期待を抱かせた。ミスなくアタックラップを終えたものの、結局トップタイムにはコンマ3秒及ばず。とは言えセカンドロー、3番グリッドを獲得した。佐藤は9番手タイムで2回目予選を終えたが、6番手のF・アロンソ(ルノー)が午前中のエンジン交換のため、10グリッド下がることから、8番グリッドから明日の決勝レースに臨むこととなった。ポールポジションは、今季初めてK・ライコネンが獲得した。

■ジェンソン・バトン 3番手 1分18秒580

「ホームレースでの予選3位獲得は、良い結果だね。もちろん、ここではポールポジションを取りたかったけど、3番グリッドからのスタートも悪くはないよね。他のチームがどんな作戦かは分からないけど、3番グリッドは満足している。マシンのハンドリングは、昨日よりとても良かった。このサーキットでやってきたテストのスピードのことを思うと、100%ハッピーとは言えないけれど、明日の作戦のことを考えると良いと思うよ。今日の天候は、とても難しかったけれど、明日も同じようなことになるかもしれないね。ここでの目標は表彰台。そして地元のファンの皆の前で、きちんと自分の仕事をしたいね」

■佐藤琢磨 9番手タイム(決勝8番手グリッド) 1分19秒688

「明日のレース戦略のことを考えると、今日の予選タイムには概ね満足です。1回目予選では、多くのチームが天気のギャンブルに掛けましたし、僕も2回目予選後半からの雨を見込んだ走りをしたんです。僕にとってシルバーストーンは、ジュニアフォーミュラ選手権の時から沢山の思い出があるところです。ですから、明日も良いレースをしたいですね。天気予報はあまり良くないようですし、何が起こるか分かりませんが、地元の応援団の前で、レース戦略をばっちり決めたいですね」