Lucky Strike B・A・R Hondaは今週末、ドイツ・ホッケンハイムリンクで行なわれる今季第12戦ドイツGPへと向かう。次のハンガリーGPまで3週間の夏休みが設けられており、その前の最後のレースとなる。

〜HRD プレスリリース〜

■中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「エンジン開発は休むことなく続けられており、ホッケンハイムでは新しいバージョンが投入されます。いっそうのパフォーマンスの向上が、期待されるエンジンです。シーズンの最後まで開発の手を休めることなくパフォーマンスアップを続け、選手権ランキングを上げて行くつもりです」
ジェンソン・バトンと佐藤琢磨は今回、Honda RA004Eエンジンの改良バージョンで戦う。Hondaはこれまでサンマリノとカナダでニューエンジンを投入しており、これが今季3度目のバージョンアップとなる。更なるパワーアップを果たしたエンジンによって、B・A・R Hondaはいっそうの好成績と、念願のチーム初優勝を目指す。

地元グランプリとなった前戦のイギリスGPでは2台完走を果たし、そして新たに5ポイントを獲得した。その後チームはスペイン・ヘレスに飛んで、3日間のテストを行なった。最初の2日間を担当したバトンは、1分17秒443のベストタイム。両日とも総合2番手につけた。2日目にバトンに合流した佐藤は、木金2日間で合計149周を周回。最終日に総合3番手のタイムを出した。一方、第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンは、3日間フル参加。同じく149周を走って、金曜日に4番手タイムだった。

森の中を駆け抜ける名うての超高速サーキットだったホッケンハイムは、2002年に大改修を受けた。その結果、現在のコースはハイダウンフォース、高速から低中速が巧みに配された、最新のサーキットに生まれ変わっている。平均速度はやや落ちたものの、依然としてオーバーテイクのチャンスはある。

ドイツにおけるHonda
 Hondaは日本メーカーの先陣を切って、1961年にヨーロッパに進出した。ドイツ・ハンブルグに置かれたオフィスは、ヨーロッパ全域でのロジスティック、そしてセールスを担当するものであった。その後、1965年に欧州本部がイギリスに移されたのにともない、ドイツ・Hondaはオーストリア、オランダ、ベルギーの統括オフィスとなった。現在はフランクフルト近郊オッフェンバッハに移され、従業員総数は350人。同国内のディーラーも、340を数えるまでになった。

■ジェンソン・バトン
「地元GPで表彰台に上がれなかったのは残念だったけれど、マクラーレンが健闘した中での4位入賞は決して悪くない。今週末のドイツGPは、サーキットが僕らのマシンにずっと合っているだろうから、いっそうの好成績が期待できそうだ。トラクション性能が重要なカギを握るコースで、そこが006の強みの一つだからね。裏ストレートのブレーキングがオーバーテイクポイントになっているから、レースも白熱すると思うよ。スタジアムセクションも、相変わらず面白い区間だね。とにかくルノーとの戦いを勝ち抜いて、2台揃って上位入賞を果たしたいね」

■佐藤琢磨
「ホッケンハイムで走ったのは、2002年に改修された直後でした。非常にテクニカルなコースで、抜けるポイントもいくつかある。素晴らしいレースが期待できそうです。シルバーストンは僕にとって厳しい結果に終わってしまい、続くヘレスのテストも若干不満の残るものでした。とは言えテストで試したいくつかの要素は良い結果が出ているし、今週末のレースが楽しみですよ」

■デビッド・リチャーズ Lucky Strike B・A・R Honda代表
「シルバーストンの結果は完璧とは言えなかったが、そこから多くのものを得ることができた。その直後のヘレスでは、テストチームが健闘して、マシンは更なる進化を遂げている。今年も残り7戦となったが、ぜひ現在の好調を維持して、選手権トップ3の座を獲得したい。個人的には、ドイツGPで再び表彰台に返り咲けることを期待している」

■クレイグ・ウィルソン B・A・Rチーフレースエンジニア
「前戦で2台完走したにもかかわらず、ポイント獲得が1台だけという結果は、今年の我々にとっては不満の残るものだった。夏休み前最後のテストとなる先週のヘレスでは、車体、エンジン、タイヤなどあらゆるプログラムを集中して消化した。終盤にかけて、いっそう競争が激化することは間違いない。その中で、さらにパフォーマンスと信頼性双方のレベルを上げなければならない。ホッケンハイムのレイアウトは、中程度の固さのタイヤコンパウンドが適している。グリップの確保と耐久性との両立が、必要とされるからだ。トラクション性能の優劣がタイムにすぐ跳ね返るし、暑くなることが多いから、ブリスターに対処する必要もある。旧コースほど最高速は出なくなったとは言え、2コーナーからヘヤピンまでの直線では、かなりのスピードが出る。オーバーテイクのことを考えて、セットアップ作業を進める必要がある」