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 中国GP決勝レースは、ウェット路面からドライへと変わって行く、むずかしいコンディションとなった。そんな中、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは、4位入賞。ルーベンス・バリチェロも6位でゴールし、ハンガリーGP以来4戦連続のダブル入賞を飾った。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
10月1日・日曜日(決勝レース) 天候:雨 気温:22〜23度

 決勝当日の曇り。午前中には、かなり強い降雨にも見舞われた。結局この3日間、一度も太陽は顔を見せなかったことになる。それでも午後2時のレース開始前には雨も止み、路面は徐々に乾き始めている。

 スタート直後、バトンは3番手に浮上。バリチェロはK・ライコネン(マクラーレン)にかわされ、5番手に。バトンも裏のストレートで先行され、4番手に戻った。8周目、バリチェロはM・シューマッハ(フェラーリ)にも抜かれて、6番手に後退した。

 シューマッハはバトンに、僅差で迫る。この頃には路面は走行ラインが見えるほど乾いている。そして13周目、長いストレートでかわされ、バトンは5番手に下がった。バトンのペースが落ちる。そして15周目にピットイン。9番手でコースに復帰した。17周目にはバリチェロもピットイン。こちらは給油だけで、タイヤは交換していない。
 ペースが伸びないバトンは、20周目には、10番手まで後退した。30周目。バリチェロは4番手を快走。バトンは7番手ながら、ペースを戻しつつある。そして34周目。2度目のピットに入ったバトンは、ドライタイヤに履き替えた。バリチェロも37周目にドライに。しかし5、6番手で二人が走っていた49周目、バトンが挙動を乱して、コースオフ。P・デ・ラ・ロサ(マクラーレン)に先行されてしまう。

 ゴールまで残り5周の頃から、再び雨が降り始める。しかしタイムに大きな影響はないようだ。そしてゴールまで残り2周、バトンはデ・ラ・ロサを抜き返し、さらに最終周でまずバリチェロ、次にN・ハイドフェルド(BMW)を抜いて、4位入賞を果たした。バリチェロはヘヤピンのブレーキングで、ハイドフェルドに追突。フロントウィングにダメージを受けたものの、6位でフィニッシュした。
■ジェンソン・バトン 4位
「スタートした4番手のままフィニッシュできてうれしいよ。最初のうちはマシンの感触がすごく良かった。うまく集団を引き離しながら、前のマシンについて行くことができたんだ。でもそのあと、リアタイヤが苦しくなってきて、最初のピットストップの頃にはほとんど溝のない状態になってしまっていた。リアのグリップがまったくなくて、1周で3秒以上もロスしてしまったよ。ドライでは、走れるラインがとても限られていたけど、そこは僕の本領発揮さ! とても楽しかったし、1997年にヨーロッパ選手権で勝ったカート時代を思い出した。最終コーナーに入ったとき、僕はルーベンスとデ・ラ・ロサの前にいて、ハイドフェルドのインサイドに並びかけ、ターンインしたんだ。ミラーを見たら、後ろの人たちが直進して、衝突しているのが見えた。まだ僕らには弱い部分もあるから、頑張らないといけないけど、来週末の日本GPに向けて、気合が入っているよ」

■ルーベンス・バリチェロ 6位
「クルマは、ドライよりも、ウエットタイヤのときの方が良かったけど、レースはまずまずだったよ。最終ラップが台無しになってしまったのが本当に残念だ。バックマーカーのためにタイムをロスし、2つもポジションを失ってしまった。ターン2で、ハイドフェルドが前を避けようとして動いたところに僕がいたから、接触してしまい、フロントウイングにダメージを負ってしまったんだ。フロントのダウンフォースを失っていたので、ファイナルラップの残りはタイムが落ちていた。その後、ヘアピンでもまた混乱があり、またハイドフェルドと絡んでしまったけど、なんとかリカバーしてフィニッシュまでたどり着けたよ。4位と6位なら、チームとしてはいいリザルトだ。来週末のホームレースでも戦闘力が期待できそうだから、次も日本の皆さんの前でいいチームリザルトを出したいね」

■ジル・ド・フェラン Honda Racing F1 Team スポーティングディレクター
「とてもエキサイティングなレースだったね! 望んでいた表彰台には届かなかったけど、予測できない、難しいコンディションを乗り越えて、またジェンソンとルーベンスがそろってポイントを獲得してくれた。二人ともスタートは良かったが、最初のトラブルは、ジェンソンがアンバランスに苦しみ始めたことだった。第1スティントの後半はそれでタイムを落としている。その結果、予定より早めに彼を呼び入れ、タイヤを交換することにしたんだ。ルーベンスにはそうした問題がなかったので、最初のストップで同じセットのタイヤを使い続けた。路面が乾くまでずいぶん時間がかかり、ちょうど二人のドライバーが2回目のストップに入ってくる頃に、ドライタイヤへの交換に適した状態となった。それ以降、ジェンソンとルーベンスは互いにバトルをしながら、前にいたハイドフェルドを攻め続け、さらに背後からはデ・ラ・ロサに追われているという状況だった。戦いが最高潮に達したのは、ラスト数周で雨が落ち始め、それぞれのポジションが入れ替わったときだ。最後には満足のいく結果が得られたので、母国日本の観衆の前では、さらに一歩進んだ走りを見せたいものだね」