HRDプレスリリース

第8戦 フランスGP 2日目・予選
6月21日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:26〜27度

 第8戦フランスGPの2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは17番手、ルーベンス・バリチェロは18番手に終わった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:

 2日目のマニクールは、朝から青空が広がった。気温24度、路面温度33度で始まった午前11時からのフリー走行は、走るたびに路面コンディションが良くなり、走行ペースが上がって行った。このセッション、トップのN・ピケJr(ルノー)から18番手のN・ハイドフェルド(BMWザウバー)までが1秒以内という僅差の中、バトン16番手、バリチェロ17番手だった。

 午後も快晴。午後2時の予選開始時点で、気温は27度。路面温度は41度まで上がっている。Honda勢は第1セッションから、苦しい展開となった。残り3分の時点で、バトン16番手、バリチェロ17番手という位置。19台ものマシンがコース上を走る中、最後のアタックに賭けたが、ともにタイム更新ならず。第2セッション進出ボーダーラインとなる15番手のタイムにコンマ3秒届かずバトン17番手、バリチェロ18番手と、2台揃って第1セッションで予選を終えた。

■ジェンソン·バトン

3回目フリー走行 16番手 1分16秒651
予選17番手  1分16秒306

Q.期待した結果ではなかったが、どのような問題があったのか?

A.今日の予選はとてもがっかりするセッションだった。マシンのバランスは良く、僕らはマシンから最大限のパフォーマンスを引き出そうとしたが、今日のペースはこのサーキットでの僕らのポジションを反映していた。重量検査に呼ばれてピットで待機しなければならず、ガレージに戻る時間がが十分なかったために、最後のアタックでペースが上がらなかった。Q2に進むくらいの改良が施せたとは思わないが、タイヤが冷えたことはラップタイムに影響した。レースではもっと戦闘力を発揮できると期待したい。このサーキットではより良いパフォーマンスを発揮できると思っていただけに、予想外のことであり、残念だ。


■ルーベンス・バリチェロ

3回目フリー走行 17番手 1分16秒658
予選18番手  1分16秒330

Q.この2戦でポイントを獲得していたが、明日は後列からのスタートで厳しいものになるのでは?

A.今日はただただパフォーマンス不足だった。週末を通してラップタイムは接近していたが、グリッド後方になってしまったのは残念だった。もっとペースを上げようと懸命に限界までプッシュしたが、僕とジェンソンのタイムがあれだけ接近していたことからもわかるように、これ以上は望むことは難しい状況だった。フリー走行を通じてバランスのいいマシンに仕上げることができただけに、ペース不足は受け入れがたい。この位置から、ひたすらベストを尽くしてレースに臨みたい。


■スティーブ・クラーク Honda Racing F1 Team  レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア

Q.残念な結果だったが、何が問題だったのか?

A.とりたてて何が悪かったわけではなかっただけに、残念だ。昨晩の作業で進歩でき、昨日のハンドリングの問題にうまく対処できたという感触があった。マシンのバランスは良く、特に大きな問題もなかったので、2人のドライバーのタイムが接近しているのは、ペースが二人とも不足していたということだ。いつもどおり、中団の戦いは非常に厳しいもので、Q2に進むにはあと0.3秒必要だった。しかし、今日のマシンではその差を縮めることも難しかった。

Q.ここではもっと競争力を発揮できると思っていたのでは? この結果はマシンによるものなのか、それともサーキットの特長によるものなのか?

A.データ的には、このトラックはモントリオールよりもわれわれの強さを発揮できる場所と思っていただけに、今日の結果には、正直驚いているし、残念だ。マニクールはセットアップ面において、やや変わったサーキットで、ペース不足はこのレース特有のものであり、次からの数戦では再びパフォーマンスを見せられると期待したい。各マシンのタイム差が接近していることを考えれば、コンマ数秒が大きな差となって現れる。これからの開発で、シーズン後半に望みをつなげたい。我々の本来のレースペースを信じ、明日に向け、マシンの改善に集中する。