HRDプレスリリース
第14戦 イタリアGP 初日フリー走行
9月12日・金曜日(初日フリー走行) 天候:晴れ 気温:19〜25度

 第14戦イタリアGPの初日フリー走行で、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは14番手、ジェンソン・バトンは15番手だった。

Honda Racing F1 Team 初日の展開:
 前日木曜日は30度を超える暑さに見舞われたモンツァだったが、この日は朝から雨が降ったり止んだりの天候。気温も、20度近くに急降下した。午前中の1回目フリー走行は、浅溝のウェットタイヤで走行が開始された。路面が乾きかけてきた30分過ぎ、強い降りとなる。さらに11時過ぎには、激しい雷雨が襲う。路面に厚い水の膜ができるほどの雨量となって、走行が出来ない状況に。赤旗中断となり、そのまま終了した。セッション序盤にタイムを出していたバリチェロは2番手、バトンは13番手だった。

 昼頃までの激しい雨がウソのように、午後2時には青空が広がり始めた。とはいえ依然として路面は濡れている。2回目フリー走行がスタートし、30分後以降はほぼ全車がドライタイヤで周回。その後、バトンは速さを発揮し、上位に食い込むタイムを出す。二人は、セットアップに加え、タイヤ比較を行い、最終的にバリチェロが14番手、バトンは15番手だった。
■ジェンソン・バトン
1回目フリー走行 13番手 1分39秒062
2回目フリー走行 15番手 1分25秒309

Q.午前はウエットでのセッションだったが、午後に行われたドライでのセッションで、どんなことがわかったのか?
A.8月の終わりに行ったテストと比較して、今日のマシンの感触はずいぶん変わっていた。ブレーキ時の安定性にはずっと自信を持つことができたし、メカニカルバランスについても良い変更ができた。今日はそうたくさんの周回ができなかったことを考えれば、テスト以来、確実に正しい一歩を踏み出せている。しかし、今夜やらなければならないことはまだたくさんあり、ここからこの後の日程でどれだけ前進できるか調べるつもりだ。

■ルーベンス・バリチェロ
1回目フリー走行 2番手 1分33秒428
2回目フリー走行 14番手 1分25秒296

Q.8月の終わりにここでテストした後、RA108のパフォーマンスにはどのような改善がみられたか?
A.モンツァテストでは競争力が欠けていたため、その後の僕らはマシンを大幅に変更している。今日、マシンが路面に対し、テストとは異なる反応を示したことは良かったし、バランスが良くなっていると感じた。トラックコンディションが理想的ではなく、ライバルたちがどんな作業をしていたかにも左右されるので、われわれのパフォーマンスレベルを見極めることは難しい。今夜は分析を続け、明日の予選へのアプローチを注意深く考えていきたい。

■ロス・ブロウン Honda Racing F1 Team チームプリンシパル

Q.すべてのチームにとって、雨に見舞われた興味深いイタリアGPのスタートとなった。このことは初日の走行にどう影響したか?
A.最近行われたモンツァテストでは、われわれのマシンパフォーマンスに完全に満足することはできなかった。今日ここで評価したいことがいくつかあっただけに、午前が雨で始まったことは理想的ではなかった。しかし、午後の走行では、テストのときよりパフォーマンスが良くなっていた。両ドライバーとも前よりパフォーマンスに満足できていて、明日の作業に向けてもっと良い基盤を築けたと考えている。

Q.これからの日程はどうなりそうか?
A.われわれにとって今週はチャレンジングな週末となるだろうが、天候が安定しなければ、それを機ととらえ、あらゆる角度から有効活用したい。テストのときにはまったく手が施せなかっただけに、ドライバーのコメントはうれしい。その後チームはパフォーマンスを改善するために熱心に取り組んできたので、今日のタイムシートからこのことが証明され、気分がいい。