HRDプレスリリース
第14戦 イタリアGP 決勝レース
9月14日・日曜日(決勝レース) 天候:雨のち曇り 気温:14〜15度

 第13戦イタリアGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは15位、ルーベンス・バリチェロは17位完走だった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
 決勝当日のモンツァも、朝から小雨の降る天候となった。完全にウェット路面でのレーススタートとなった。バトンは、予選後にマシンのセットアップを変更したため、ピットからのスタートとなった。

 レースはセイフティカー先導でのスタートとなり、全車に深溝のウェットタイヤ着用が義務づけられた。2周を終えて、セイフティカーがピットに向かう。S・ブルデ(トロロッソ)のトラブルで、二人は順位を上げ、バリチェロは15番手、バトンは18番手を走行。15周目には、14番手と17番手。この頃には雨もほぼ止み、路面は乾いて行く。翌周に、バリチェロがピットインし、浅溝のウェットタイヤに切り替え、18番手に後退する。続いてバトンも、22周目にピットへ向かい、チームメイトと同様に浅溝のウェットタイヤに切り替える。折り返し点を過ぎた27周目、バリチェロ16番手、バトン17番手だ。

 終盤37周目には、バリチェロは9番手、バトンは11番手まで順位を上げた。早めに浅溝タイヤに換えたことが、功を奏した形だ。そして43周目に、バリチェロが2度目のピットインに向かい、ここでドライタイヤを選択。しかし、路面が十分に乾いておらず、タイムが伸びない。バトンはその2周後の45周目にピットに向かい、タイヤ交換を行わず、浅溝のウェットタイヤを継続。その後、バトン16番手、バリチェロ17番手を走行する。バトンは、上位陣を上回るペースでタイムを更新しながら、快調なペースで走行する。最終的にはバトン15位、バリチェロは17位でチェッカーを受けた。
■ジェンソン・バトン 15位

Q.戦略面でおもしろいレースだったが、もっといいポジションでゴールすることは難しかったのか?
A.タイヤ選択のアドバンテージを見込んで、僕らはピットレーンからスタートすることにしたが、セイフティカースタートになったため、ブレーキとタイヤの温度が非常に下がってしまった。最初の数周は水煙がひどくてとてもドライブするのが難しく、ポジションを落としてしまったことが残念だ。その後、レース中盤のラップタイムがいい時にクルサードの後ろにひっかかったことが、僕のレースに大きく影響した。最後のスティントは楽しかった。磨り減ったウエットタイヤを継続して使い、第2セクターで2回ほどファステストラップを記録した。しかし、最終的に15位となり、いい週末をここで過ごすことができなかったのは残念だ。

■ルーベンス・バリチェロ 17位

Q.今日のレースでは3種類のタイヤを履いたが、コンディションはどうだったか?
A.路面が乾き始めたと感じ、チャンスになると考えて、16周目にウエットタイヤに変えようと決めた。その後からタイムが上がって前との差を縮められたのは良かった。しかし、このことが1ストップ作戦に影響した。第2スティントでのウエットタイヤの働きは良かったが、残り10周で2回目のピットストップを行ったとき、クルーが路面の乾き具合はスリック(ドライタイヤ)に換えても大丈夫なくらいか尋ねてきた。十分に乾いているわけではなかったが、何も失うものはないから、やってみることにした。僕はベストを尽くしたが、路面はまだウエットすぎた。ウエットタイヤを履いたままでもっといい順位に入れたはずだが、何かを試してみることに価値があった。しかし、難しい週末だった。

■ロス・ブロウン Honda Racing F1 Team チームプリンシパル

Q.トリッキーなレースとなった今日は、どのように取り組んだのか?
A.スタート位置や、リタイアがほとんどないと想定し、何らかのチャンスをつかむことが必要だった。他のチームよりも早いタイミングでエクストリームウエットタイヤから通常のウエットに換え、この変更は妥当なものだと自信があった。終盤、ルーベンスの2回目のピットストップの際、ドライタイヤに換えるのにベストタイミングでないとはわかっていたが、チャンスを生み出すかもしれないと考えた。ジェンソンはいいレース展開で、われわれは正しいタイミングに正しいタイヤ選択ができた。終盤の彼は非常に速かったが、スタート位置からすればポイントに届かないことは、仕方がないことだ。前向きな材料としては、マシンはこの週末、これまでの日程と比較して、レースで良いパフォーマンスを見せていた。最後に、初優勝を獲得したトロ・ロッソに「おめでとう」と言いたい。トロ・ロッソにはたくさんの友人がいる。彼らは今週末、すばらしい仕事を成し遂げた。

Q.遠征となるラスト数戦に向け、どのような準備を進めるのか?
A.マシンへの技術面の変更はほとんどないが、ダウンフォースレベルが非常に異なっている。シンガポールは高いダウンフォースで、その後のレースもそれぞれダウンフォースレベルが違う。来週ヘレスで4日間テストを行うが、2009年のマシン、特にKERSシステムを中心に据えた作業を行う予定だ。