HRDプレスリリース
16戦 日本GP 2日目・予選
10月11日・土曜日(2日目・予選) 天候:晴れ 気温:21〜23度

 日本GPの2日目・予選で、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは17番手、ジェンソン・バトンは18番手に終わった。

Honda Racing F1 Team 2日目の展開:
 朝のうちひとしきり雨が降り、午前中のフリー走行はほぼウェットの状態で始まった。それでも20分ごろからは、次々と浅溝のスタンダードウェットに履き換える。徐々に青空が広がっていくものの、路面は完全には乾かない。このセッション、バリチェロは17番手、バトンは18番手だった。

 昼過ぎには日が射し始め、予選はほぼドライ路面で始まった。第1セッションの2回目のアタックで、バリチェロ8番手、バトン11番手というポジションを得る。しかし、最終アタック直前では、14、16番手まで順位が後退。最後の望みを託し、新しいオプションタイヤでアタックを試みるも、ジェンソンはタイム更新ならず18位。一方のバリチェロは最終アタックを断念、結果17位に終わり、二人とも第2セッション進出を果たせなかった。
■ジェンソン·バトン
3回目フリー走行18番手1分26秒922
予選18番手  1分19秒100
Q. 難しいホームレースとなったが、どのような問題があったのか?
A. 今日は僕らにとって最良の日ではなかったが、明日のレースはもっと良くなると期待している。この週末はずっとマシンと格闘し、よいバランスを見出せなかった。午前中、ウエットだったときにマシンの調子は良かったのだが、ドライ路面では、路面のデコボコやコーナーでマシンが不安定になり、それを解決することができなかった。予選の最後のアタックではすごくアンダーステアが出ていた。そのためにマシンが安定せず、コーナーを曲がるのが大変で、ラップタイムを縮められなかった。残念な結果だが、あとは今あるパッケージでベストを尽くすだけだ。

■ルーベンス・バリチェロ
3回目フリー走行17番手 1分26秒662
予選17番手  1分18秒882
Q. 今日の予選はタイム差が非常に接近していて、最終的には残念な結果だったが?
A. 2回目のアタックはいいラップだったが、中団の後方になってしまい、あとコンマ3秒ほどあれば10番手にも入れただけに残念だった。このアタックで、すでに限界まで攻めていたので、最後のアタックでは賭けに出て、フロントウイングを少しだけ立てた。残念ながら、これがセクター2でタイヤにグレイニングを引き起こす結果となり、タイムを縮めることはできなかった。ホームレースでいい予選ができなかったのが残念だが、明日のレースではあらゆるチャンスを最大限に活かしていきたい。

■スティーブ・クラーク Honda Racing F1 Team  レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア

Q. 今日はチームにとってどのような予選だったか?
A. 残念ながら、この週末を迎える前から、富士はわれわれの今のパッケージにとって厳しいだろうとわかっていた。しかしながら、今日の結果が落胆するものであることに変わりはない。ウエット状態だった午前の後、予選がドライになったことから、夜のうちにセッティングしたマシンを煮詰めることができず、未知の領域に踏み込むかのようだった。実際、予選の序盤、特にルーベンスにとってマシンは非常に良かった。オプション(ソフト側)タイヤの1セット目が終わったときには、どちらのマシンとも快適に走っており、Q2に進める位置にいた。その後、2セット目のオプション(ソフト側)タイヤに換えたが、それが2人のドライバーのどちらにとってもうまくいかなかった。オプションタイヤには、グリップがあったが、より繊細で両マシンともにグレイニングが出ていた。