HRDプレスリリース

第16戦 日本GP 決勝レース
10月12日・日曜日(決勝レース) 天候:曇り 気温:16〜17度

 第16戦日本GP決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは13位、ジェンソン・バトンは14位完走だった。

Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
 決勝当日は、朝のうちは快晴だったものの、昼前からみるみる雲が広がってきた。午後1時半のレース開始時点で、上空はどんよりと曇っている。とはいえ予報では、天気は持ちそうだ。

 スタート直後の1コーナーの混乱を、Honda勢はうまく切り抜けた。これでバトンは10番手、バリチェロは14番手まで一気にジャンプアップする。しかしその後、バトンは12番手、バリチェロも15番手まで後退してしまう。

 バトンは、11周目には15番手まで順位を落とす。一方、12番手のバリチェロは、N・ハイドフェルド(BMWザウバー)を追う。

 折り返し点を過ぎた34周目。バリチェロは11番手、バトンは14番手だ。ともに1回ストップ作戦の二人は、バトンが37周目、バリチェロが38周目にピットイン。バトンはプライムタイヤに履き替え14番手、バリチェロはオプションタイヤに履き替え13番手でそれぞれコースに復帰する。結局、そのままの順位でチェッカー。両者完走したものの、ポイント獲得はならなかった。

■ジェンソン・バトン 14位

Q.このレースではどのような問題があったのか?
A.僕にとって、レースのはじめはとてもうまくいき、すばらしいスタートの後、最初のコーナーではトップ10に入っていた。しかし、最初のスティントで使ったオプションタイヤ(ソフト側)がうまく機能せず、序盤はこれに苦しみ、何台かに抜かれた。そして、フロントにもリアにもグレイニングが起こり、コーナーの速度が落ち、特に燃料を重く積んでいたことから、ストレートでスピードを出すことができなかった。第2スティントでプライムタイヤ(ハード側)を履いてからは、バランスがぐっと良くなったものの、追いついて順位を上げるには厳しかった。

■ルーベンス・バリチェロ 13位

Q.スタートの良いレースだったが、最終的には残念な午後だったのでは?
A.今日のレースでは、スタートがとても良かった。最初のコーナーまでに3台か4台をかわして、そのポジションをうまく維持することができた。残念なことに、その後フィジケラに後ろからぶつけられてリアエンドにダメージを負ったことで、その後のレースでマシンバランスに影響が出た。これ以降は、この週末のマシンパフォーマンスとペースから、展開が非常に限られてしまった。できることはすべてやったが、ポジションをあげることはできなかった。

■ロス・ブロウン Honda Racing F1 Team チームプリンシパル

Q.今日はどのようなレースだったか?
A.このトラックにわれわれのクルマがあまり合っていなかったことと、われわれの現在のパッケージを考えれば、特に今回のグリッドポジションからは難しいレースだった。スタートダッシュと最初のスティントでのパフォーマンスを考慮し、われわれは賭けに出て、ジェンソンはオプションタイヤでスタートした。ジェンソンは実際良いスタートを切り、7つポジションを上げたが、タイヤが急速にグレイニングが出て、彼はすべてのアドバンテージを失ってしまった。これは、戦略上のリスクでもあった。ルーベンスも良いスタートだったが、後ろにいたフォース・インディアのフィジケラにぶつけられ、その後はマシンバランスに問題を抱えた。われわれは2009年に目標をシフトしていて、今シーズンの終わりまでは厳しいレースとなるだろうが、来年になれば、この判断は正しかったと思えるだろう。