2004FIAフォーミュラ1世界選手権 第17
日本GP 鈴鹿サーキット
108日・金曜日(初日フリー走行) 天候:雨 気温:17C
17戦 日本GP 初日フリー走行 HRDプレスリリース


日本GP初日は、台風の影響による強い雨が終日降り続いた。そんな難しいコンディションの下、午後のフリー走行でLucky Strike BAR Hondaの佐藤琢磨が8番手、第3ドライバーのアンソニー・デビッドソンが9番手、ジェンソン・バトンは20番手だった。

気象情報によると、この週末は台風22号が東海地方を直撃することが予想されている。すでに前線の影響で日本GP初日は朝から雨が降り出し、1回目のフリー走行が始まる午前11時には、かなり激しい雨となった。路面は当然ながらずぶ濡れで、ストレートをまっすぐ走るのも困難な状態。それでもバトンは5ラップ周回し、4番手タイム。デビッドソンは4周走行したものの、激しい雨のため積極的なアタックは行わず15番手。一方の佐藤は、大事を取って走行を控え、計測タイム無しの22番手だった。

昼前後に雨は一時的に弱まったものの、午後2時の2回目セッション開始時には、再び雨脚が強くなった。それでもセッション前半は各マシンが周回を重ねたものの、30分過ぎに逆バンクの進入で、ザウバー、ジョーダン、ミナルディのマシン3台が立て続けにスピンしコースアウト、イエローフラッグとなった。路面コンディションがかなり悪化しているのは明らかで、そのためコンディションの回復を待ち、コースインするマシンが途絶える状態が続いた。コース上のあちこちで雨水が川のように流れており、とてもF1マシンで走行できる状態ではなかった。そして、コンディションは回復することなく、2回目セッションはそのまま終了となった。

気象情報によると、今夜から明日にかけて、鈴鹿サーキットのある三重県内は大雨と強風に見舞われる模様である。明日以降のレーススケジュールに変更が生じる場合は、主催者から発表されることになる。

■中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「悪天候のために限られた走行しかできず、せっかく来ていただいたファンの皆様は、残念だったことと思います。台風の影響で週末のスケジュールが崩れないことを望んでいます」

■佐藤琢磨 8番手(2回目フリー走行) 1分49秒370
「天気についてはどうしようもないのですが、とにかく全てのチームにとって、大変なコンディションでした。とても残念でしたし、特に雨の中で我慢していたファンの皆さんは、あまり走行を見ることができず、本当に気の毒ですね。こんなウェットコンディッションの中では、ハイドロプレーニングの問題もあって、マシンをコントロールするのが難しかったです。天候は悪化していったのですが、出来るだけ沢山のデータを集めるために、午後のセッションを走行する必要があったんです。他のマシンの後ろを走っていたら、前が何も見えず、危なかったですね。明日もこんな天気だと、とても予選はできないでしょうし、日曜日は天候が回復し、無事にレースできることを祈っています」

■アンソニー・デビッドソン 9番手(2回目フリー走行) 1分49秒598
「今日のように雨が降り続くなんて、皆大変だったと思うよ。予定していたプログラムは全然できなかったし、僅かな周回しか走行することができなかった。セッション中のほとんどの時間、ハイドロプレーニング現象のおかげで、とても運転できる状況ではなかったんだ。とくに残念だったのは、世界中で最も素晴らしいコースの一つだと思う鈴鹿を、ドライの状態で走れなかったことと、その素晴らしさを実感できなかったことだよ。ジェンソンも琢磨も、同じようなフラストレーションのたまるスタートだったと思う。こんな天気が、日曜のレースまで続いてしまうのではないかと心配だよ」

■ジェンソン・バトン 20番手(2回目フリー走行) 1分53秒482
「最初のセッションは、ひどいウェットコンディションでした。午後の最初も同じようなコンディションでしたが、なんとか走れる状態でした。できれば、こんなコンディションの中では、レースもテストもやりたくないね。ハイドロプレーニング現象も起きたけど、コースアウトせずに済んで良かったよ。午後のセッションは、時間が経つに連れて、ひどいウェットになって、とても危なかった。水しぶきのおかげで、車間距離がマシン1.5台分程度まで近づかないと、前を走っている車が見えないんだ。明日も今日と同じような天気になりそうだから、予選を日曜日に変更するという意見に、僕は賛成だよ。天候は日曜日には少しは回復するみたいだからね」

GP : Suzuka (08/10/2004)
P. No Driver Team - Engine Tyres Times Ave/Gaps Laps
1. 1 M.SCHUMACHER Ferrari B 1'45"388 198.364 Km/h 5
2. 11 FISICHELLA Sauber Petronas B 1'46"102 + 0'00"714 4
3. 6 RAIKKONEN McLaren Mercedes M 1'46"749 + 0'01"361 5
4. 2 BARRICHELLO Ferrari B 1'46"874 + 0'01"486 5
5. 5 COULTHARD McLaren Mercedes M 1'48"033 + 0'02"645 7
6. 19 GLOCK Jordan Ford B 1'49"277 + 0'03"889 8
7. 18 HEIDFELD Jordan Ford B 1'49"286 + 0'03"898 4
8. 10 SATO BAR Honda M 1'49"370 + 0'03"982 6
9. 35 DAVIDSON BAR Honda M 1'49"598 + 0'04"210 12
10. 7 VILLENEUVE Renault M 1'49"672 + 0'04"284 8
11. 8 ALONSO Renault M 1'49"712 + 0'04"324 7
12. 4 R.SCHUMACHER Williams BMW M 1'49"736 + 0'04"348 4
13. 3 MONTOYA Williams BMW M 1'50"060 + 0'04"672 3
14. 16 TRULLI Toyota M 1'50"386 + 0'04"998 765
15. 14 WEBBER Jaguar Cosworth M 1'50"666 + 0'05"278 9
16. 39 DOORNBOS Jordan Ford B 1'51"007 + 0'05"619 11
17. 15 KLIEN Jaguar Cosworth M 1'52"232 + 0'06"844 9
18. 40 LEINDERS Minardi Cosworth B 1'52"942 + 0'07"554 8
19. 20 BRUNI Minardi Cosworth B 1'53"194 + 0'07"806 6
20. 9 BUTTON BAR Honda M 1'53"482 + 0'08"094 3
21. 21 BAUMGARTNER Minardi Cosworth B 1'54"703 + 0'09"315 8

以上

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